腰痛について④

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前回まで

問診、腰椎の機能解剖と書いてきました!

機能解剖の中では腰椎の動きに関与する筋肉と

私が特に重要視している多裂筋内腹斜筋に関して記事を書いていきました

しかしこの二つの筋肉に関してはまだまだ書ける事がたくさんあるので

また機会があったら書いていきたいと思います!

腰痛について①~③は貼っておきます!

腰痛について①

腰痛について②

腰痛について③

今回は神経系について書いていきたいと思います

一応今回で4記事分書いてきましたので

次の記事では別の事について書いていきたいと思います!

しかし

腰痛だけでもまだまだ書けることはたくさんありますのでどんどんこれからも書いていきたいと思いますし

少しずつ実際に

  • どういう運動をしたらいいのか
  • どういうストレッチをしたらいいのか
  • 腰痛を予防するにはどうしたらいいのか

などをまた書いて行ければと思います!

脊髄神経とは?

腰痛を診ていく上では

脊髄神経について理解する必要があります!

脊髄神経という1本の神経からさらに

  1. 脊髄神経前枝
  2. 脊髄神経後枝

に分岐します!

またここから2.脊髄神経後枝

  1. 脊髄神経後枝内側枝
  2. 脊髄神経後枝外側枝

に分岐していきます!

それぞれ解説します!

脊髄神経前枝について

脊髄神経前枝は

主に腰椎を支配する神経と

下肢へ下行する神経に分岐します!

この下肢へ下行する神経というのは

みなさん誰でも聞いたことのある坐骨神経大腿神経

に至る下行路になります!

腰椎を支配する神経は椎体の外側に左右2本の交感神経節を形成します!

つまり脊髄神経前枝に何らかの刺激が入ると交感神経に影響する可能性があるという事です!

逆に

交感神経が興奮していると脊髄神経前枝を介して支配組織に何らかの影響をもたらす可能性もあるという事です!

自律神経と脊柱の関連性は本当に多いともよく言われます!

また

この神経は椎間板等も知覚します!!ここ非常に大事です!

椎体の周りを左右から脊髄洞神経というのが分岐して伸びてきます

この脊髄洞神経が椎間板を支配しているので

片方の神経が炎症等を知覚しても支配領域は両側にあるので

幅広く「真ん中あたり」に痛みを訴えます!

椎間板に何らかの障害が出たときには

右側や左側ではなく、

真ん中あたりが痛い!!

という訴えになることが多いです!

脊椎圧迫骨折の場合も同じです!

脊椎洞神経によって支配されている骨膜が

圧迫骨折により椎体が潰れたときの刺激を知覚

真ん中が痛い!骨が痛い!!

という訴えになります!

脊髄神経後枝について

神経根から分岐して

内側枝と外側枝に分かれます!

それぞれ解説していきます!

脊髄神経後枝内側枝

基本的に棘突起に向かって走行する神経で

椎間関節を支配します!ここ非常に大事なポイントです!

椎間関節は脊髄神経後枝内側枝の支配になります!

この神経は

同レベルとその1つ下位の椎間関節を支配します!

二重神経支配みたいなイメージでとらえるといいかもしれないです!

支配は片側性になります!

椎間関節は左右に1つずつありますので、

右から分岐した神経は右の椎間関節

左から分岐した神経は左の椎間関節

を支配します!

椎間関節性疼痛は片側性の痛みの訴えがほとんどですが

それには神経の支配が片側性の為

という理由があるということです!!

あともうひとつ重要なポイントが

この神経は

深層筋(多裂筋)を支配します!!ここめちゃくちゃ重要です!

ここから関連付けると

椎間関節性疼痛と多裂筋の痛みは混在しているということになります!

でも書いていますが、多裂筋にスパズム等の機能障害が生じると

椎間関節でのインピンジメントが生じて

椎間関節性疼痛が誘発されます

ここは非常にチェックポイントになります!

脊髄神経後枝外側枝

外側枝一番のポイントは

脊柱起立筋という大きな筋肉

一部の仙腸関節を支配しているということです!!

あともう一つ!

外側枝は皮神経とも非常に関係があります!

外側枝は脊柱起立筋を貫通して皮膚領域まで支配します!

背中が丸くなったりすると

神経が絞扼されて腰背部に痛みや痺れが発生したりすることも多いです!

また外側枝は臀部の領域まで来ると

脊髄神経後枝外側枝から上殿皮神経へと名前を変えます!!

ここも非常に重要なポイントです!

この上殿皮神経の皮神経由来の痛みも非常に多くて

椎体圧迫骨折後は「真ん中あたりが痛い」と訴える事が多いと話しましたが

評価をしてみると骨盤、腸骨稜の少し上のあたりが痛いという患者さんを診る事があったのではないかと思います!!

これは上殿皮神経の痛みである可能性が非常に高いのではないかと思います!

まとめ

脊髄神経前枝、後枝内側枝・外側枝について書いてきました!

特に後枝内側枝、外側枝は覚えておくと良いと思います!

最後に内側枝と外側枝が支配する組織を記します

内側枝

  • 椎間関節と関節包
  • 棘間靭帯
  • 棘上靭帯
  • 棘間筋
  • 多裂筋

外側枝

  • 横突間靭帯(同一高位)
  • 腸腰靭帯(L4レベル)
  • 後仙腸靭帯(L5~S3レベル)
  • 脊柱起立筋

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