腰痛について①

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日常生活で腰が痛くなった経験はありませんか?

もちろん僕も何度もあります!

日本人での腰痛有訴率は40~50%

と言われていて

国民の80%が、一生に一度は「腰の痛み」を経験すると言われています。

男性では最も多く女性では2番目に多い訴えです。

人間は立位で日常を過ごす事が多い動物です。

臨床でも多く診る事がある腰痛について

これから数記事に分けて書いていきたいと思います。

腰痛の種類は大きく2つ!!

人間はそもそも立った状態で日常を過ごし

二本足で歩いて、いろいろな作業を行います。

人間は二本足で歩くようになってから腰痛がでてきた

とも言われています。

逆に四足歩行をする動物は腰痛を訴える事はないと言われています。

腰を痛そうにしている動物ってあんまり見た事ないですよね!

おもに上半身の体重の負担を腰椎と骨盤で受け止めているため

  • 持続的な腰椎への負担
  • 加齢等に伴う構造的な劣化
  • 外傷

などによって、腰椎に疾患が生じます。

その代表的なものが腰痛です。

まあ腰痛というのは症状であって疾患ではないですけどね!

腰痛は大きく分けると基本的に2つに分かれます。

原因のはっきりしている

「特異的腰痛」

・X-PやMRI等で原因部位がはっきりしている。

・具体的には脊椎分離すべり症、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症等

原因のはっきりしていない

「非特異的腰痛」

・ぎっくり腰のように原因がはっきりしない腰痛。

・不安や安静は腰痛を長引かせ、再発の原因にもなると言われている。

特異的腰痛は僕たちセラピストが

整形外科疾患として非常に良く目にする疾患です。

「椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」

は特に担当する機会が多いです!

そして

非特異的腰痛もまた臨床では非常に多く経験します!

リハビリを担当している患者さんも

患者さん
患者さん

昔から腰が痛かったのよねぇ~

と言われる方はめちゃめちゃたくさんいらっしゃいます!

今回の入院が骨折だったり病気であっても

昔から腰痛を抱えていたという方は本当に多いです!

病院で働いている看護師さんやケアワーカーさん達も

「いたたたっ…」

と言っている姿を多く目にします!

ヘルニア、坐骨神経痛と言われたけど…

「腰が痛い!」「お尻が痛い!」「足が痺れる!」

とか

なにかしら自分に症状が出たときにどうしますか?

多分けっこう痛かったり全然よくなる気配がないときには病院に行くとかすると思います。

病院ではおそらく

医師
医師

「レントゲンを撮ってみましょうか!」

「CT・MRIと撮ってみましょうか!」

と言われると思います。

でも実際ですね、、、

人間には本当に理想的な骨の形だったり、姿勢だったりという人はそんなに多くないと思います!

どんなに健康でどこも痛くない人でも

絶対なにかしらの変化がレントゲンやMRIからは見つかると思います!

年齢を重ねれば重ねる程変化がみられる確率は高くなると思います!

例えば・・・

「椎間板が少し出ている」「脊柱管が狭くなっている」「背骨が少し潰れている」

などがあります

もしこれが見つかると

椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、椎体圧迫骨折という診断がついて

腰痛の原因はこれだ!となります

でも画像と今出ている痛みが本当に一致しているのかは画像を見るだけではわからないと思います

実際に患部を触診したり整形外科テストをしたり、疼痛誘発テストをしたりして

画像と症状を照らし合わせていかないといけません

上でも書いたように約80%の痛みは原因がよく分からないわけなので

触診や疼痛誘発テストは大事な作業になります

しかも椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症も坐骨神経痛も

症状に痺れがあるかというのが特徴です

もっというと痺れがあっても本当にその痺れがヘルニアとか坐骨神経痛が原因かどうかも分からない

のでしっかりと鑑別していく必要があります

それに処方された飲み薬や塗り薬、シップでよくなるなら苦労しないですよね

おじさん
おじさん

シップは毎日貼るし薬は飲んでるけど全然効果ない・・・

って言ってる人多いですよね?

身近にけっこういますよね?

おばさん
おばさん

クリニックに電気治療を受けにいっているけど全然良くならない・・・

こう言っている人もいますよね?

僕も何度も聞いたことある話です!!

電気治療で良くなるなら本当にいいですよね

もちろん良くなる人もいますけどね!

でも原因が全然違うとただ「気持ちいい」だけになってしまいます

腰痛は1つの「症状」!

見出しでも書いている通り、大切なのは

腰痛は1つの「症状」ということです

体のいろいろなとこに原因や不具合があり

その結果として

その場所に腰痛が出現したということです

だからその原因をしっかりと見つけ出して

そこを治療していかないと

腰をマッサージしても温めてもストレッチしても

その時は気持ちよくても結局良くならないということになってしまいます

腰痛が出現する原因となっている組織が

筋肉なのか椎体なのか椎間関節なのか仙腸関節なのか筋膜なのか

はっきりさせなくてはいけません

書いた組織以外にももちろん他の原因があるとは思いますし

混在していることもあると思います

これが臨床の現場あれば

理学所見と画像所見をしっかりと統合して病態を確認し

介入していくことが重要です!

安静は世界の非常識!

「痛いのなら、ちょっと横になって休みなさい」

けっこう聞く言葉だと思います!

痛かったら休む

というのは良くありません!!!

というのはちょっと身も蓋もないかなとは個人的には思いますが

でも実際のところ

休んだからといって痛みが治るわけではありません

特に日本では

痛い=安静

と言われがちなところがあるようです

臨床でも多くあります

「痛みがあるならこのくらいにしておきましょうか?」

「痛みがあるなら今日は休みましょうか?」

本当に気持ちは良くわかります!!

優しい人ほどそうしてしまうのではないでしょうか?

しかし

どんどん昔の常識は変化してきています!

世界では

腰痛があっても出来るだけ生活や仕事を続ける、安静は最小限にするべき

と言われています!

日本でも徐々にその考えが推奨されてきています!

特に腰痛に関しては

運動療法が大切になってくるため

安静は最小限に留めて、出来るだけ早期に離床し

適切な運動をすることが大切です!

腰痛に対する運動療法の考え方

腰痛だけでなく、体に痛みが出てくる理由には本当にたくさんの理由がありますが

  • 拘縮
  • 筋力低下
  • 不良姿勢

が原因で痛みが出る事は多いです!

それにこの3つが混在していることがほとんどです!

縮が起こるとその部分の可動域が制限されてしまうので

拘縮が起きている部分の動きを他の部位で代償しようとします

すると、その他の部位というのは拘縮がない場合に比べたら

必要以上の負担を常に受ける事になるわけです

結果その負担がつづくと、痛みを徐々に発する事になります!

筋力が低下すると、シンプルに考えると体を支えることが出来なくなります!

ただそれだけではなく

ここでこの筋肉が働いてほしい!

というタイミングでその筋肉が働いてくれないと

その部分で痛みが生じやすくなります

それに筋萎縮をしてきます!

一度萎縮してしまうとけっこう厄介になります!

どうしても時間がかかってしまいます!

また、姿勢が与える要因もかなり大きいです!

姿勢が悪くなると拘縮も筋萎縮も起きやすくなります!

それに姿勢は一見すごく姿勢が良さそうに見えて

実は

首がストレートネックだったり、腰椎がフラットバックやスウェイバックだったりと

中々分かりにくい場合も多くあります!

基本的に筋肉はきれいな姿勢の時に上手く働くように色々な組織に付着していると思うので

やっぱり上手く筋肉が働いにくい姿勢というのがあると思います!

この代表的な

拘縮の改善、筋力強化、姿勢をよくする事

運動療法の中に取り入れる事によって疼痛を回復できる可能性が十分あります。

ここの技術の高さはセラピストに求められることなのではないかと思います!

治療効果が出て患者さんの痛みが減るとADLやQOLを高める要因にもなりますからね

だいぶ長々と書きましたが

以上で腰痛について①は終わります!

次は腰痛について②を書いていきますが、

もっとわかりやすくかけるように頑張ります!

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