筋攣縮(スパズム)について

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こんにちわ!アオです!

臨床の現場では患者さんは「痛み」を訴えられる事が多いです!

診断名に関連した部位の痛みを訴えられる事が多いですが

中には何十年も痛みを抱えていることも多いです!

疼痛には時期にかかわらず

筋攣縮、筋スパズムが原因であることはかなり多いです!

今回はそのスパズムについて書こうと思います!

筋攣縮(筋スパズム)の生理的機序

筋攣縮(筋スパズム)とは

筋の痙攣虚血が生じている状態のことを言います

筋スパズムが発生するメカニズム

  1. 関節周囲組織に何らかの物理的、化学的刺激を受ける
  2. 侵害受容器が反応し、その信号が脊髄内に入る
  3. 脊髄の後角でシナプスを介し、外側脊髄視床路を上行して大脳の体性感覚野に投射され疼痛を認知する経路と、脊髄反射を介して末梢へと伝達される経路とに分かれる。
  4. 後者は脊髄反射を形成し、前角細胞のα運動線維と交感神経に関与する節前線維とに作用し、筋や血管の攣縮(スパズム)を引き起こす

というメカニズムで発生します!

つまりスパズムという状態になってしまった

筋肉はギューっと常に収縮しているということになります

また重要なのが

  • 血管の攣縮を伴っている
  • 筋肉が虚血状態になる

ということです!

筋肉の中にはたくさん血管があります!

血管の気持ちになって考えてみてください

自分が筋肉の中にある血管だとして

その筋肉がずっと収縮していたら…

なんか締め付けられて苦しいですよね?

締め付けられて苦しいということは

血液の流れが滞っている状態なので

虚血という状態になります!

筋肉は豊富な血液量を必要としているので虚血などによって血液循環が滞ってしまう

筋細胞は徐々に変性してしまうのでその過程で発痛物質を放散します

筋スパズムは圧痛が特徴ですが

原因はこういうことになります!

また筋スパズムは脊髄反射なので筋の長さに関係なく痛いです!

そこが短縮している筋等に生じる伸長痛との違いになります!

筋攣縮(スパズム)の評価

筋攣縮(スパズム)は筋短縮と鑑別して評価しなければなりません!

具体的には

  • 圧痛所見があるかどうか
  • 伸張位と弛緩位の筋肉の緊張状態
  • 筋力低下と等尺性収縮時痛の有無

を評価します

圧痛所見があるか

攣縮した筋では、筋細胞外に発痛関連物質を放散し、高閥値機械受容器やポリモーダル受容器の閾値を低くし、圧迫を侵害刺激として受容します

つまり普段は侵害刺激とは思わない刺激も侵害刺激として受け取ってしまうということです

異常のない筋肉を圧迫しても痛みはないですよね?

筋スパズムのある筋肉は少し圧迫するだけでもけっこう痛みが出ることが多いです!

伸張位と弛緩位の筋肉の緊張状態

スパズムは脊髄反射により持続的に痙攣が生じている状態のため

肢位にかかわらず筋緊張は持続的に高い状態となっています

普通は筋肉は短縮位では緩みますが

スパズムのある筋肉は短縮位で触診してみても緊張が高いです!

短縮位でも緊張が高いので伸張位では余計に痛いのが特徴です

筋力低下と等尺性収縮時痛の有無

筋スパズムのある筋肉は持続的に収縮している状態だと述べました

収縮しているので筋肉に萎縮を認めてくることは少ないですが

筋肉の収縮したり弛緩したりという生理的な機能は障害されてしまうので

うまく筋力が発揮できず結果的に筋力低下を認めてしまいます!

また

血管のスパズムも同時に伴っているおり静脈還流が停滞して筋内圧が上昇している状態ですので

攣縮した筋に等尺性収縮をくわえると筋内圧はさらに上昇してしまいますよね?

つまり

等尺性収縮をくわえると疼痛が出現しやすくなります!

筋攣縮(スパズム)の治療

スパズムをとる方法としては

反復性等尺性収縮神経学的抑制手技などを用いていきます!

僕も反復性等尺性収縮はかなりの頻度で使用しています

詳しい内容などはまた別の記事で書いていければと思います!

しかし

一番思うことは

スパズムをとって終わるだけでは治療にはならないということです!

スパズムがその場で改善しても一時的に開放されただけであって

次の日にはまだ痛みがあることは多いです!

脊髄反射ですからね

持続的にその筋に侵害刺激が入る原因があります

そこまでしっかりと評価していかなければなりません

また

自動運動もしっかりと行い運動の再教育を行っていくことも重要ではないかと思います!

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